2014年09月02日

古い友人

30年前の個人的なお話ですが・・・


地方から就職したばかりの私は会社の寮住まい

気の合う楽しい友達はほとんどいない 

寮には同じ境遇の同僚も多かったが

車を持てなかった私たちには
 (自動車メーカーなのに なぜか寮生は1年間駐車場を借りる権利が無かった )

寮から半径2KMぐらいの行動範囲しか与えられなかった
 (それ以上歩いていくと帰りが大変になる)

幸い繁華街から近かったので買い物や食事には困らなかったが

閉塞された空間に嫌気が差していたし

車を所有できる 地元から就職した同僚たちがうらやましかった


そんなころ 同じ課に配属が決まり 知り合った同期のS

彼は通勤には少し遠いが 車の所有が出来ないことを理由に

家から自動車で通勤をしているとの事だった

当時 彼が所有していた新車のガゼール   今考えても 最高にかっこいい車

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なぜか気の合った彼は 休みになると毎週ガゼールで 寮まで私を迎えに来て

2KM圏外へ連れ出し 自分の地元の友人を紹介してくれた


6スピーカーの良質なメタルテープの音質に包まれ

助手席に座っていても 行きかう人から羨望のまなざしを送られていることを意識する

今考えると あのころは 彼がいてくれたおかげで 随分楽しい時間を過ごさせてもらった

何年かは 同課だったため親友と感じるぐらい親交は深まったが

彼は愛知へ転勤  私は2年後 地元の静岡へ転勤

まだ携帯は存在せず 通信は手紙と公衆電話の時代

それぞれの価値観を構築するとともに疎遠となってしまった


自動車を扱う経験を積むことに 夢中になっていた30歳代

それを生かし独立した38歳 

仕事の難しさを痛感しながらも カプチに至った現在


今日27年ぶりに Sと偶然 連絡がとれた 同じように年を重ねたであろう

Sは電話の向こうで大変歓迎してくれ 

昔話で取りとめがつかないほど話は弾んだ  

相槌の打ち方 話の間合い 方言が当時のままだったことに感激

おろかしい若者の時代を振り返り 異次元の空間に入り込んだような

楽しい時間を過ごしました

あわただしく 過ぎていく毎日

時には 立ち止まって 過去を振り返ってみるのもいいかと・・・
posted by ATF at 22:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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